
パブリックスクール -ツバメと監督生たち- (キャラ文庫)
樋口美沙緒、yoco
徳間書店 / 2020-05
この本について
人とちゃんと向き合おうとすると、心がざらつく瞬間ってありますよね。距離を取れば楽だけど、その分だけ自分の感情もどこか鈍くなっていくような感じ。関わりたいのか、守りたいのか、自分でもよく分からないまま時間だけが進んでいく……僕もよくそのループにはまります。 『パブリックスクール -ツバメと監督生たち-』は、まさにその「関わる痛さ」と「関わらない痛さ」のあいだでもがく気持ちを、真正面から描いている物語でした。刺さった方が多かった抜粋を見ると、キャラ同士がぶつかりながらも“つながろうとする”瞬間に心を動かされたのだと思います。たとえば、音楽が本来人を繫ぐものだと気づく場面は、自分の世界を閉じていた時期のことを思い出させるし、「許さなくていい。でも自分は愛さなきゃいけない」という言葉は、誰かとの関係より先に自分の感情と折り合いをつける必要を静かに示してくれます。 この本が効くのは、誰かに手を伸ばしたい気持ちと、傷つく怖さのあいだで揺れている時です。キャラクターたちのやりとりを追っているだけなのに、自分がずっと後回しにしてきた感情にそっと触れられる。関係を築くって、派手なドラマじゃなくて、こういう小さな一歩の積み重ねなんだよなと実感できます。 こんな人に刺さると思います。誰かとちゃんと向き合いたいのに、どこから始めていいか分からない人。僕も同じ場所でもたついているので、この物語はすごく心の栄養になりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




