ヨムナビ
赤と青のガウン オックスフォード留学記

赤と青のガウン オックスフォード留学記

彬子女王

PHP研究所 / 2024-04-01

累計読者数5
平均ハイライト数 9.6件/人
推定読了時間 約4時間42分
star総合評価 54/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 48%

この本について

仕事でも勉強でも、「自分の立っている場所が急にぐらつく瞬間」ってありますよね。やる気が出ない日もあるし、周りと比べて落ち込むことも多い。しかも、そのしんどさをうまく言葉にできなくて、誰にも伝わらないまま溜め込んでしまうこともあります。 『赤と青のガウン オックスフォード留学記』を読んでいて印象的だったのは、著者がまさに同じような揺らぎを、肩書きや立場を超えて味わっていたことでした。論文が進まず、自分だけ取り残されたように感じる夜があったり、誰にも言えない苦しさを抱えたまま表向きは平然としていたり。そういう“静かなモヤモヤ”の描写が、驚くほど等身大なんです。 そのうえで、本書は立派な成功物語ではなく、迷ったり落ち込んだりしながらも、少しずつ生活の輪郭をつくっていくプロセスが丁寧に描かれています。人との偶然のつながりに救われたり、厳しい指導を受けながら自分の視点が磨かれていったり、文化や制度の違いに戸惑いながらも世界の広さを実感したり。読んでいると、自分の停滞もどこか「経験のひとつ」として受け止められる気がしてきます。 いまの状況に息が詰まっていて、でも「がんばれ」の言葉は求めていない人にこそ静かに刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

彬子女王の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記。待望の文庫化! 《赤と青のガウン。それは、私が博士課程を始めたときからいつか着る日を夢みてきたものだ。五年間の留学生活中、何人もの友人が博士課程を無事修了し、オックスフォードを旅立っていく様子を何度も見送ってきた。晴れ晴れとした表情でこのガウンを身にまとい、学位授与式が行われるシェルドニアン・シアターから出てくる友人たちの姿は、誇らしくもあり、またうらやましくもあった。オックスフォード大学の厳しい博士課程を成し遂げた者しか袖を通すことを許されない赤と青のガウンは、くじけそうになったときにふと頭に浮かび、オックスフォードに来たときの自分に立ち返らせてくれる「目標」だった。》(「あとがき」より抜粋)英国のオックスフォード大学マートン・コレッジでの、2001年9月から1年間、そして2004年9月から5年間の留学生活の日々——。当時の心情が瑞々しい筆致で綴られた本作品に、新たに「文庫版へのあとがき」を収録。 〈本書の主な内容〉●おわりとはじまり ●英語の壁 ●側衛に守られるということ ●子どものころからの習慣 ●外国でのハプニング ●授業のこと ●古代ケルト史を学ぶ ●マートン・コレッジの一日 ●フォーマル・ディナーの楽しみ ●海外で頑張る日本人留学生たちの進路 ●「浮世絵はどのようにみるものなのか」 ●アフタヌーン・ティーを女王陛下と ●バッキンガム宮殿へのお招きの連絡 ●英国の電車の思い出あれこれ ●二度目の留学 ●何をやってもうまくいかない日 ●法隆寺金堂壁画 ●英国の食あれこれ ●美術史研究者の試練 ●謎の侵入者 ●お雑煮とスコーン ●博士論文性胃炎 ●博士論文への二つの壁 ●人生でいちばん緊張した日 ●たくさんのおめでとうのあとで…… ●生まれて初めての猛抗議 ●心からの「最終報告書」 〔ほか〕 【PHP研究所】
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要