
図解でわかるM&A入門 買収・出資・提携のしくみと流れの知識が身につく
桂木 麻也
翔泳社 / 2020-09-07
この本について
M&Aに触れる機会が増えてくると、「そもそも何から押さえればいいのか」とか、「専門家が多すぎて全体像がつかめない」といったモヤモヤが出てきませんか。自分も最初は、FAとDDとIMがどうつながるのか整理できず、会議のたびに迷子になっていました。 この本が助かったのは、現場で実際に行われている“さじ加減”まで書かれているところです。たとえば、IMには企業が通常は絶対に出さない情報をどこまで載せるのか、経験値の高いFAほどどんな判断軸で最小限の情報にまとめていくのか。その背景を知ると、外から見ていたM&Aのプロセスが一気に立体的になります。また、DDが単なる「調査」ではなく、財務・法務・税務・人事やガバナンスまで踏み込んだ総点検であり、どんな専門家が関わっているのかも具体的に描かれています。戦略が曖昧だとM&Aは簡単に失敗する、という指摘も身に覚えがあり、耳が痛いところでした。 さらに、FAの選び方や、買い手候補の母集団を広げる意味、独占交渉権の重要性など、実務で「結局そこが分からないんだよ」という部分にもしっかり触れられています。特に、売り手側社員への情報統制や、特命チームの負担といった、普段は見えにくい現実が描かれているのがありがたいです。 実務の流れが霧の中にある人や、M&Aの会話についていけず不安がある人には、かなり刺さると思います。抽象論より、具体的な現場感で理解したいタイプの方に向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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