
自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠 (PHP新書)
柿埜 真吾
PHP研究所 / 2021-08-10
この本について
経済の話になると、「成長って結局いいことなのか悪いことなのか」「資本主義の欠点ばかり語られるけど、じゃあ代わりに何があるのか」といったモヤモヤを抱えることが多いと思います。自分もニュースやSNSの議論を追っていて、どこか腑に落ちないまま放置してきたタイプです。 この本が面白いのは、派手な理論よりも“人類がどうやって貧困を抜け出してきたか”という長い時間軸にぐっと視点を引き戻してくれるところです。所有権がなければ人は投資しない、競争がなければ創意工夫は生まれない、といった当たり前に近い話を、人類史の具体例でゆっくり積み上げてくれる。さらに、脱成長や反資本主義がなぜ繰り返し現れるのかも、「閉じた社会への郷愁」という人間の根本的な感情から説明してくれるので、単なるイデオロギー論争とは違う見方が得られます。 読みながら、自分が普段感じていた「経済の議論ってなぜ極端になりがちなんだろう」という違和感が少し整理されました。成長の恩恵が見えにくい今だからこそ、一度歴史の筋道を踏まえて考え直すと、現実的な落としどころが見えてくる気がします。 経済の話題に振り回されがちな人、あるいは「資本主義が嫌だ」と思いつつも代わりの像がつかめない人には、けっこう刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由
ヨハン・ノルベリ and 山形浩生

中学生でもわかる! ピケティ超入門 impress QuickBooks
橘 龍介

「豊かさ」の誕生(上) 成長と発展の文明史 「豊かさ」の誕生 成長と発展の文明史 (日本経済新聞出版)
ウィリアム・バーンスタイン and 徳川家広

資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか (NHK出版新書)
水野 和夫、大澤 真幸

資本主義の極意 明治維新から世界恐慌へ (NHK出版新書)
佐藤 優
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要
