ヨムナビ
自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠 (PHP新書)

自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠 (PHP新書)

柿埜 真吾

PHP研究所 / 2021-08-10

累計読者数17
平均ハイライト数 22.6件/人
推定読了時間 約2時間19分
star総合評価 66/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 39%

この本について

経済の話になると、「成長って結局いいことなのか悪いことなのか」「資本主義の欠点ばかり語られるけど、じゃあ代わりに何があるのか」といったモヤモヤを抱えることが多いと思います。自分もニュースやSNSの議論を追っていて、どこか腑に落ちないまま放置してきたタイプです。 この本が面白いのは、派手な理論よりも“人類がどうやって貧困を抜け出してきたか”という長い時間軸にぐっと視点を引き戻してくれるところです。所有権がなければ人は投資しない、競争がなければ創意工夫は生まれない、といった当たり前に近い話を、人類史の具体例でゆっくり積み上げてくれる。さらに、脱成長や反資本主義がなぜ繰り返し現れるのかも、「閉じた社会への郷愁」という人間の根本的な感情から説明してくれるので、単なるイデオロギー論争とは違う見方が得られます。 読みながら、自分が普段感じていた「経済の議論ってなぜ極端になりがちなんだろう」という違和感が少し整理されました。成長の恩恵が見えにくい今だからこそ、一度歴史の筋道を踏まえて考え直すと、現実的な落としどころが見えてくる気がします。 経済の話題に振り回されがちな人、あるいは「資本主義が嫌だ」と思いつつも代わりの像がつかめない人には、けっこう刺さる本だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

柿埜 真吾の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「人新世」(人類の経済活動が地球を破壊する時代)というウソがまことしやかに唱えられている。彼らは「脱成長」を唱え、「環境危機の時代を克服するには、資本主義による経済成長を諦めるべきだ」という。この一見、倫理的に思える脱成長論は、じつは社会主義・共産主義の復活を目論むレトリック、仮面である。経済成長を止めて全体のパイを減らし、弱者をよりいっそう貧しくさせる「罠」なのだ。資本主義よりも共産主義のほうが環境破壊を生むことは、かつてのソ連や現代の中国を見れば明らかだろう。また、気象関連災害による死者は経済成長とともに大幅に減少してきた。「人類はかつて自然と調和した素晴らしい生活を送っていたのに、資本主義と経済成長のせいで自然に復讐されている」という物語は、事実に反する。社会主義の大失敗と資本主義が人類を救ってきた歴史、自由な生活と経済成長がコロナ禍と貧困・格差、地球環境問題を解決できることを示した一冊。 【PHP研究所】
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要