
ミルトン・フリードマンの日本経済論 (PHP新書)
柿埜 真吾
PHP研究所 / 2019-11-15
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推定読了時間 約3時間40分
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この本について
経済のニュースを見ても、金利だの景気対策だの、結局どこが本質なのか分からないままモヤっと終わることが多いですよね。僕も「なんで日本だけこんなに長く停滞したんだろう」と考えるたびに、原因が多すぎて結局どれが重要なのか見失っていました。 この本は、そういう混乱を少し整理してくれました。とくに刺さったのは、フリードマンがずっと一貫して「日本の停滞は構造改革不足よりも、デフレ的な金融政策が最大の原因だ」と見ていた点です。バブル崩壊後、日本が財政刺激策を繰り返しても効かなかった理由や、名目金利だけを見て「もう緩和し尽くした」と判断してしまった当時の空気の危うさが、具体的な歴史の中で語られます。貨幣量に目を向ければ、日銀がどこで判断を誤ったのかが少しずつ見えてくる感覚があります。 また、恒常所得の考え方のように、短期の数字ではなく“人がどう将来を見ているか”が経済を左右するという視点も、日々の経済ニュースを読むときの補助線になりました。金融政策と物価の関係には限界や不確実性があるというフリードマン自身の慎重さも描かれていて、「マネタリズム=単純な主張」という雑なイメージがほぐれます。 経済を語りたいわけじゃないけど、「いま何が起きているのか」を自分の頭で整理したい人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
ノーベル経済学賞を受賞し、20世紀後半から21世紀初めにかけて世界に燦然たる輝きを放ったアメリカの経済学者ミルトン・フリードマン(1912—2006)。しかし、この「巨匠」がじつは繰り返し日本に関する分析と発言を行なってきたことを、どれほどの経済人が知っているだろうか。日本のバブル崩壊とデフレ不況を予見し、金融政策の誤りや貿易摩擦、構造問題を語った数々の言葉に、いまこそ私たちは耳を傾けるべきであろう。「私は日本の資本主義に誤りがあったとは思わない」。日本のエコノミストから「市場原理主義者」のレッテルを貼られた彼こそ、誰よりもわが国を救う「金融政策」および「減税」の重要性を論じていたのだ。「フリードマンの思想は誤解されがちだが、彼の分析は現代日本の様々な経済問題を解くための貴重な洞察に溢れている」(本書「はじめに」)。フリードマンの対日分析を、新鋭の経済学者が深く掘り起こした衝撃のデビュー作。 【PHP研究所】
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