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クオリアと人工意識 (講談社現代新書)

クオリアと人工意識 (講談社現代新書)

茂木健一郎

講談社 / 2020-07-15

累計読者数3
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約4時間17分
star総合評価 41/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

最近、AIがどんどん賢くなっていくのを見て、「じゃあ人間の価値ってどこにあるんだろう…」みたいなモヤッとを抱える人、多いと思います。仕事でも、基準がはっきりしているタスクほどAIが強くて、自分は何を軸に動けばいいのか分からなくなる瞬間があるんですよね。 茂木健一郎さんの『クオリアと人工意識』は、そのモヤモヤに直接答えてくれるというより、「問いの立て方」を変えてくれる本でした。例えば、AIが強いのは評価基準が決められる領域だけで、人間の生活の多くはそもそも評価関数が曖昧だという話。これだけで、普段の判断の揺らぎや迷いが「弱さ」ではなく、人間の営みそのものなんだと少し気が軽くなります。また、「賢さ」じゃなく「今ここに在る意識」こそが人間の根っこだという視点は、成果で自分を測りがちな生活から距離を置くきっかけになりました。 ゲーム理論やナッシュ均衡の話も出てきますが、それらが人生の細部にまでつながっていくのが面白くて、自分の思考の癖を見直す材料にもなります。AI時代に焦るというより、むしろ「自分の脳はどう世界を切り取っているのか」を落ち着いて確かめたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「意識」は「コピー」できるか? 人工知能に「意識」は生まれるか? 茂木健一郎が、自身のメインテーマである「意識」と「クオリア」について、 16年の沈黙を破って書き下ろした、新たな代表作にして問題作! 人工知能の研究の進展が目覚ましい。 だが、人間は、なぜ人工知能を生み出すのだろうか? その根底にあるのは、自分の「似姿」をつくろうとする本能である気がしてならない。 人間は、その知性を通して、「万物の霊長」たる地位を確立してきた。 そのような人間の知性の一つの究極の応用として、人工知能の研究、開発がある。人工知能の研究には、もちろん、実用的な意義も大きいが、それに加えて人間が自分自身の成り立ちを理解するという意義もある。 人工知能は、私たちの「鏡」なのだ。 その「鏡」の中には、果たして、「クオリア」に満ちた私たちの「意識」もまた、映っているのだろうか? 人工知能をつくることは、「人工意識」を生み出すことにつながっていくのだろうか。 <本文より> ☆本書で考察するテーマの一部 〇眠る前の「私」と、目覚めた後の「私」はなぜ同じなのか? 〇私たちは、「ホモサピエンス」(知性を持つ人間)である以上に「ホモコンシャス」(意識を持つ人間)である。 〇物質に過ぎない脳から、「意識」や「クオリア」が生まれてくる不思議。 〇「意識」は「コピー」できるか? 〇「人工意識」をつくることは可能か? 〇人工知能が生成した文章は、「どこにもたどり着かない」? 〇統計的アプローチでは、「意識の謎」の解明はできない。 〇人工知能をめぐる議論に、ときに驚くほど終末感が漂うのはどうしてなのか? 〇記憶を「外套」だとすると、脳は、その外套を引っ掛けておくための壁に打たれた「釘」に過ぎないという考え方。 〇「私」という「意識」は、この宇宙の全歴史の中で一回だけのものであり、一度死んでしまえば二度と戻らないという「セントラルドグマ」は正しいのか?
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