
人工知能の核心 (NHK出版新書)
羽生 善治 and NHKスペシャル取材班
NHK出版 / 2017-03-10
この本について
人工知能の話題って追いかけているつもりでも、いざ自分の仕事や生活にとって何が本質なのかを考えると、急に霧がかかったようになることがあります。便利さも不安も同時に押し寄せてきて、結局「どこまで頼っていいのか」がよくわからないまま時間が過ぎていく感じです。僕も同じで、AIの判断を鵜呑みにしていいのか、人間の勘はどこまで通用するのか、ずっと揺れています。 この本は、将棋の世界という極端に情報量の多い環境を題材にしつつ、人間とAIの差がどこにあるのかを丁寧に掘り下げています。読んでみて特に効いたのは、まず「余計な考えを捨てる」という人間側の思考整理の話。AIが膨大な計算で導く一手に対して、人間は“捨てる力”で到達しているという視点は、日常の判断にもそのまま応用できます。さらに、AIの判断を“絶対視しない”態度についての指摘も刺さりました。評価値が多少揺らぐように、現実の選択肢にも遊びの余地があるという感覚は、情報過多で固まりがちな思考を少し楽にしてくれます。そして、人間が別の分野の学びを横断的に使えるという強みを再確認できるのも大きいところでした。 AIに振り回されずに、自分の頭で考える感覚を取り戻したい人に向いている一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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