
最高の結果を引き出す質問力 その問い方が、脳を変える!
茂木健一郎
河出書房新社 / 2016-11-15
この本について
人と話していて、「あれ、この距離感なんだろう…」とか、「質問したいけど、無知と思われたら嫌だな」と感じるときってありますよね。分かっていないことを素直に聞けなかったり、相手のこだわりをどう扱えばいいのか迷ったり。自分でも理由がよく分からないまま、会話がぎこちなくなってしまうことがあると思います。 茂木さんの『最高の結果を引き出す質問力』は、そういう日常のモヤモヤに対して、派手な処方箋というより「こういう見方もあるよ」とそっと灯りを置いてくれる感じの本でした。たとえば、相手の趣味や肩書に違和感を覚えたとき、無理して合わせたり距離を置いたりしなくてもよくて、「この人はそういう価値観なんだ」と一度メモしておく、という視点。これだけで会話の余裕がかなり変わります。また、質問することを恐れてしまう心理に触れていて、「分からないからこそ、小さな質問を出せる」という姿勢が、自己防衛から探究に切り替わるきっかけになるのも印象的でした。 さらに、他人に向ける質問だけでなく、自分に対してどんな問いを持つと前に進めるのかにも触れています。疲れてしまったときに「いま自分ができる最小の一歩は何か?」と聞き直すことで、状況がゆっくり動き出すこともある。決めつけではなく、感情をごまかさずに観察する流れが丁寧に書かれていて、読んでいて気がラクになりました。 人間関係や仕事で「どう声を掛けたらいいのか分からない」「自分の気持ちが整理できない」と感じやすい人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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