
「書く」習慣で脳は本気になる
茂木健一郎
この本について
最近、「自分は何を望んでいるのかよくわからないまま日々が過ぎていく」という声をよく聞きます。頭の中ではいろいろ考えているつもりなのに、いざ行動に落とし込もうとすると霧がかかったようにまとまらない。僕自身もずっとそのタイプでした。そんなときに意外なほど効いたのが、ただ白紙に向かって書き始めるという行為でした。 茂木健一郎さんの『「書く」習慣で脳は本気になる』は、書くことを“整理された思考の結果”ではなく、“無意識とつながる入口”として扱っています。頭で考えがまとまっていなくても、とにかく書くことで脳が自分の願いを初めて把握し始める、という視点はかなり現実的です。願いを書けば叶う、といった甘い話ではなく、“書かないと自分の願いがそもそも見えない”という手触りのあるメッセージが多いのも特徴でした。自分でも驚くほど、書いてみると沈んでいた思いや動機が浮かび上がってきます。 もう一つおもしろかったのは、書くことで脳の中に固定点が生まれ、偶然や不確実さに揺れにくくなるという説明です。仕事で理不尽なことが起きても折れにくい人がいますが、その裏には“自分のプリンシプルを言語化できているかどうか”が大きいのかもしれません。書くことが単なるメモではなく、人生の基準点を外部に作る行為なんだと腑に落ちました。 自分のやりたいことがぼんやりしている人や、最近ブレやすいと感じている人に静かに刺さる内容だと思います。書く行為を大げさに神格化するのではなく、脳の働きとして丁寧に説明してくれるので、構えずに試せるはずです。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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