
論語と算盤 (角川ソフィア文庫)
渋沢 栄一
筑摩書房 / 20240701
累計読者数83
平均ハイライト数 114件/人
推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 76/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%
この本について
仕事でも人間関係でも、「志はあるつもりなのに、所作が伴っていない気がする」「そもそも何を基準に判断すればいいのか分からない」みたいなモヤモヤをずっと抱えていました。良かれと思って動いたのに、結果だけを見るとズレていたり、焦るほど空回りしたり。そういう時に『論語と算盤』を読むと、いきなり答えが出るわけじゃないけれど、判断の軸が少し落ち着く感覚があります。 特に刺さったのは、志と所作のズレをきちんと見よという視点です。志が善でも動きが悪ければ信用は得られないし、逆もまた然り。結局のところ、人は“何を動機に動いているか”で見られる。これは仕事の場面でも現実的で、日々の小さな行いがどれだけ自分を語ってしまうかを思い知らされます。また、「足るを知りつつも撓まず屈せず勉強する」という姿勢も、焦りがちな時に妙に効きます。頑張れと言うのとも違って、天命を一度受け入れたうえで動け、というバランスの取り方が、現実的で無理がない。 この本が向いているのは、ただ結果を出したいというより、「どう生き、どう働くのが自分にとって正しいのか」をゆっくり考えたい人です。渋沢栄一が儒教をビジネスに持ち込もうとした背景もあって、精神論に寄りすぎず、それでも行動を変えるヒントが多い。迷いを抱えたままでも読めるし、むしろ迷っている時ほど沁みる本でした。
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出版社による紹介
道徳と経済の両立を説き、経営の教科書として、生き方指南書として、時代を超え読み継がれる国民的ベストセラー。その現代語全訳に詳細な解説と注を付した決定版
生き方の芯となる
時代を超えて読み継がれる最強の古典、現代語完全訳――
充実の解説と注でより深く学べる!
国を富ませ、人々を幸福にすることを信念として、日本の実業界の育成につとめた渋沢栄一。その思想の完成形ともいうべき『論語と算盤』は、先の見えない時代を生きる私たちに何を語りかけるか――。生き生きとして読みやすい現代語完全訳に、本書の背景をなす時代状況や中国古典についての詳細な解説と注を付した決定版。答えなき時代に立ち返るべき「原点」!
……実業とは、多くの人に、モノが行きわたるようにするなりわいなのだ。これが完全でないと国の富は形にならない。国の富をなす根源は何かといえば、社会の基本的な道徳を基盤とし、正しい方法で手に入れた富なのだ。そうでなければ、その富は完全に永続することができない。ここにおいて『論語』とソロバンというかけ離れたものを、一致させることが今日の急務だと自分は考えているのである。
(「第一章 処世と信条」より)
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