
オンラインでの「伝え方」 ココが違います!
矢野 香
すばる舎 / 2020-10-25
この本について
オンラインで話す場面が増えてくると、「伝わってる気がしない」とか「リアルでは普通にできるのに、画面越しだと急にぎこちなくなる」というモヤモヤが出てきませんか。僕自身、表情の微妙な変化が拾われないせいで誤解されたり、会議の進行が妙に噛み合わなかったりして、オンライン特有の“壁”を感じることがよくありました。 この本が面白いのは、その壁を「気合」で乗り越えようとせず、オンラインという環境の性質に合わせて現実的な工夫を積み上げていくところです。たとえば、言葉だけでは感情が共有されにくい前提を置いたうえで、反応を少し待つ、視線を“あなた”に合わせる、資料を見せる順序を変えるなど、ちょっとした動きで伝わり方が変わる理由が丁寧に語られています。また、バーチャル背景や照明の選び方など「信用を損なわないための環境づくり」も、意外なくらい効果があると感じました。実際に会議で、背景に映り込むものを先に一言説明しておくだけで空気が和らいだことがあります。 もうひとつ救われたのは、オンラインはローコンテクストだという視点でした。察しない相手が悪いのではなく、こちらが言語で補う必要がある。その前提に立つと、お願いより約束、曖昧より具体、そして順番の整理が大事だと腹落ちします。 仕事のオンライン比率が高い人、画面越しになると途端に会議の手応えが薄くなる人には、とくに刺さると思います。自分の癖に気づけるし、ちょっとずつ試せるアイデアが多い一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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