
“普通の人”でも株で1億円! エナフン流VE(バリューエンジニアリング)投資法
奥山 月仁
日経BPマーケティング / 2020-09
この本について
投資の勉強を続けていると、「結局どこを見ればいいのか」「専門家の予想と自分の感覚がズレている気がする」といったモヤモヤが残ったまま手が止まることが多いです。数字を追うほど視界が狭くなって、前回と同じ失敗パターンに戻っていくあの感じ、僕も何度もやらかしたのでよく分かります。 この本が面白いのは、難しい理論よりも“見る場所を絞る”ことに徹しているところです。利益は売上とコストの差だけで決まるなら、まずそこに関係する情報だけを拾えばいい。さらに、投資家心理が崩れる局面では秩序が乱れて本質的価値と株価のズレが広がる。その“ズレの起きやすい瞬間”を具体的に教えてくれるので、何となくの勘ではなく、場面ごとにどう判断すればいいのかが掴めてきます。 また、小型株やパニック相場のように、誰も真剣に見ていない場所にチャンスが生まれる理由が、とても現実的に語られています。プロが追えない領域だからこそ、素人でも勝負できる余地がある。そこに「自分なりの予想EPS」と「あるべきPER」を組み合わせていく感じが、実作業としてイメージしやすいのも良かったです。特別な才能より、情報のノイズをはずす地味な作業を積み重ねる方が大事なんだなと腑に落ちました。 数字を見るのは好きだけど、何をどう評価すればいいのかイマイチつかめていない人に刺さると思います。僕と同じように、投資の“基礎体力”をちゃんと身につけたいタイプにはかなりしっくりくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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