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証券会社がなくなる日 IFAが「株式投資」を変える (講談社現代新書)

証券会社がなくなる日 IFAが「株式投資」を変える (講談社現代新書)

浪川攻

講談社 / 2020-09-16

累計読者数3
平均ハイライト数 69.3件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 64/100
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この本について

投資のことを考えるたびに、「なんでこんなに情報が多いのに、判断はいつも手探りなんだろう」と感じることがあります。証券会社に相談しても、どこまでが自分のためで、どこからが会社都合なのか分からない。商品を勧められても、それが本当に自分の将来に合っているのか確信が持てない。そんなモヤモヤを抱えたまま、結局「よく分からないまま続ける」人をたくさん見てきました。正直、自分もその一人でした。 この本が面白いのは、「証券会社が何をしているのか」だけでなく、「なぜ私たちがずっと不安なままなのか」を、構造レベルで説明してくれるところです。たとえば、テーマ型ファンドの乗り換え営業が繰り返される理由や、リバランスが必要でも実行しづらい現場の事情、販売会社と投信会社の力関係といった“裏側”が、読者側の視点からすっと腑に落ちる形で語られていきます。そして対照的に、米国のRIAやチャールズ・シュワブの例を通じて、「顧客が主語」の金融サービスがどう成り立っているのかが見えてくる。仕組みが変わるだけで、アドバイスの質や顧客との関係性がここまで違うのかと驚きました。 読んでいて感じたのは、投資の正解が分からないことよりも、「自分がどんな立場の人に相談しているのか」を知らないことが不安につながっていたんだな、ということです。この本はその視点から、今の日本の証券営業の限界と、IFAやRIAのような別のアプローチの可能性を現実的に描いてくれます。派手な成功談などはなく、地味だけれど実務に根ざした話ばかりなので、逆に信頼できるんですよね。 自分の資産をどう守るか悩んでいる人よりも、「誰に相談すれば安心できるのか分からない」という人にこそ刺さる一冊です。投資の前に、まず“関係性の仕組み”を理解したい人にはかなりしっくりくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

社長表彰の常連社員、労組の委員長経験者 海外修練生に選抜された営業成績優秀者…。 将来を嘱望されていた大手証券会社の エリートたちがいま続々と転身している IFA(独立系ファイナンシャル・ アドバイザー)とはいったい何なのか? 2兆円規模ともされる日本のIFAビジネスを 補助線としながら、ネット専業証券の 明暗を分けた理由、 業界が固執する「儲けのカラクリ」に迫る ととともに、次の時代に存続する証券会社の 姿を考える。 日本の証券業界を代表する「野村」は はたして生き残ることができるのか? 【本書の内容】 序 章 証券ビジネスを変える「IFA」とは何か これまでとは異なる人材流出の動き 相次いで辞めていくエリートたち 米国ではIFA=巨大証券会社の社員に比肩する存在 IFA説明会の実態 ほか 第1章 証券業界が固執する「儲けのカラクリ」 販売手数料無料化の衝撃 「回転売買」と「はめ込み営業」 テーマ型ファンドを保有していない投信会社の元役員 放置されたままの「残骸ファンド」 仕組債「早期償還条項」の罠 ほか 第2章 米国の証券業界で「いま起きていること」 注目すべきはチャールズ・シュワブの「変貌ぶり」 米国で主流の「ゴールベース・アプローチ」とは 常勝軍団「エドワード・ジョーンズ」の独創性 米国では支店長が「どぶ板営業」 激化する買収合戦の中心的存在 あのGSが個人向け無担保ローン事業に進出 ほか 第3章 誰が信頼できる「IFA」なのか むやみに数は追わない…GAIA 中桐啓貴 相場の話をしない… ファイナンシャルスタンダード 福田 猛 投信はやらない… Japan Asset Management 堀江智生 売れる商品でも売らない…いちよし証券 武樋政司 第4章 進化を止めた絶対王者・野村の苦悩 金融業界が色めき立った「野村買収」情報 野村HD前CEOが吐露していた「潰れる恐怖」 ソフトバンクの株式上場時に演じた「厳しい結末」 時代遅れの「日本型総合証券モデル」 野村HD新CEOの考え ほか 終 章 いまの証券会社がなくなる日 IFA転職支援サイトの近況 在宅勤務が助長したIFAへの“民族大移動” SBIと楽天が勝ち、 マネックスと松井が引き離された理由 玉石混交のIFA法人とプラットフォーマー ほか
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