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マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

マンガ人類学講義 ボルネオの森の民には、なぜ感謝も反省も所有もないのか

奥野克巳 and MOSA

累計読者数4
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star総合評価 48/100
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この本について

仕事でも日常でも、「目の前の出来事をどう捉えればいいのか」がよく分からなくなる時があります。事実を整理しているつもりなのに、言葉や前提の枠に自分が縛られている気がするというか。まとまらない違和感だけが残るあの感じ、けっこうしんどいですよね。 この本を読んでいて、保存されていた抜粋がまさにその部分に刺さったのだろうなと思いました。文字による人類学が抱えてきた思考の枠を、ルーシュが映像表現であっさり越えていった話。妖術の現実を民族誌ではなく物語として書くという方法。そういう“形にしにくい現実”に向き合う時、どの表現を選べばいいかという問いそのものを、この本は扱っています。誰かの暮らしや価値観を理解するつもりが、いつの間にか自分の前提を反省させられる、あの静かな揺さぶりが続きます。 読んでいて効いたのは、まず「人はそもそも同じ現実を見ていない」という諦めにも近い前提を置けるところ。それから、多種多様な存在との関わりをどう記述するかというマルチスピーシーズ的な視点が、自分の生活にもじわじわ響いてくるところ。そしてもう一つ、観察よりも“どんな形式で語るか”が思考そのものを変えるという指摘です。これは仕事の資料づくりでも人間関係の理解でも、一度意識すると戻れません。 自分の見ている世界の切り取り方にモヤモヤしている人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしを営む人々、プナン。彼らは借りたものを壊しても謝らず、礼も言わない。感謝や反省の概念がないのだ。所有感覚も希薄で、食料は皆で分け合い、子どもも実子養子の区別なく育てられる。長年フィールドワークを続ける著者は、資本主義にとらわれないプナンとの生活の中で、人間の生の可能性を思考していく――。常識をひっくり返す、刺激に満ちた一冊。
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