
老化はこうして制御する 「100年ライフ」のサイエンス
樂木 宏実
日経BP / 2020-11-20
この本について
運動しなきゃと思いつつ、仕事が詰まった日ほど椅子に座りっぱなしで終わってしまう。食事もお腹が空いているのか惰性なのか分からないまま口にして、あとで自己嫌悪になる。年齢のせいか体力や集中力の落ち方も前より気になってきて、「このまま積み上がっていく老化に、どう向き合えばいいのか」とモヤっとする瞬間が増えました。 この本は、その不安を煽るタイプではなく、体の仕組みを淡々と説明しながら「こういうレベルなら今日からでもやれるよ」と現実的な提案をしてくれるところが助かりました。例えば、歩くなら1日60分、息が弾む運動は週60分でいいとか、速歩3分+普通歩行3分のインターバル速歩なら運動初心者でも続けられるとか、行動の単位がとにかく小さい。さらに「空腹をちゃんと感じるまで食べないだけでも細胞レベルでの掃除が進む」といった食事の向き合い方も、ストイックすぎない範囲で教えてくれます。換気や空気環境の話まで踏み込んでいるのも意外で、生活の“見落としていた部分”が整理されていく感覚がありました。 読みながら、自分の生活の中でどこを少し変えれば老化の速度をゆっくりにできるのかが、ようやく地に足のついた形で見えてきます。全部を一度にやろうとしなくてよくて、まずは座りっぱなしの時間を減らすとか、歩くペースを少し上げてみるとか、そのくらいでいい。そう思わせてくれる本です。 生活習慣の改善に何度も挫折してきた人や、「正しい情報を知ったうえで無理なく続けたい」というタイプの人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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