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書きたい人のためのミステリ入門(新潮新書)

書きたい人のためのミステリ入門(新潮新書)

新井久幸

新潮社 / 2020-12-17

累計読者数11
平均ハイライト数 10.9件/人
推定読了時間 約2時間24分
star総合評価 50/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%

この本について

物語を書こうとすると、途中で手が止まることがよくあります。伏線の置き方に自信が持てなかったり、キャラがただの「役割」に見えてしまったり、世界観を作ったつもりがどこか薄っぺらかったり。自分もずっとそのあたりでもがいてきました。 『書きたい人のためのミステリ入門』は、そういう曖昧なつまずきを、具体的に言語化してくれる本でした。例えば「バールストン・ギャンビット」のように、プロが実際に使っている技法を名前ごと提示してくれるので、自分の書き方の癖を客観的に見直せます。また、伏線は“覚えてもらう”のではなく“気付けなかったと悔しがらせる”ことが大事だとか、登場人物が「そこにいる」と読者が信じられるように、背景を作り込む意味とか、創作の現場でよく迷う部分に、地に足のついた視点を与えてくれます。 特に響いたのは、「世界は少しの綻びで崩れる」という話。どれだけ設定が奇抜でも、内部の整合が取れていれば読者はついてきてくれる。逆にそこが曖昧だと、一気に現実に引き戻される。書いていると忘れがちな感覚を、実例とともに思い出させてくれました。 ミステリに限らず、「物語をきちんと組み立てたいけれど、何から直せばいいのか分からない」という人に刺さる一冊です。自分の書き方の“どこが弱いのか”を、静かに、でもはっきり教えてくれます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

読むと書くとは表裏一体。書き手の視点を知れば、ミステリは飛躍的に面白くなる。長年、新人賞の下読みを担当し、伊坂幸太郎氏、道尾秀介氏、米澤穂信氏らと伴走してきた編集長が、ミステリの〈お約束〉を徹底的に解説。フェアな書き方、アンフェアな書き方とは? 望ましい伏線の張り方は? 複雑な話だから長編向き? 「人間が書けている」とは? なぜ新人賞のハウツーを信じてはいけない? 読むほどにミステリの基礎体力が身につく入門書。
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