
世界最高の学級経営
ハリー・ウォン、ローズマリー・ウォン、稲垣 みどり
東洋館出版社 / 2017-03-29
この本について
教室で何かが噛み合っていない気がするのに、何を整えればいいのか言語化できないまま一日が終わることってあります。子どもが騒ぐから指導する、トラブルが起きたから対応する…そんな「その場しのぎ」を繰り返してしまう自分にもやっとしている人は多いと思います。僕自身、授業の最初に出欠を取るだけで疲れてしまっていた時期がありました。 『世界最高の学級経営』は、そういうモヤモヤに対して精神論ではなく「手順」を差し出してくれる本です。ルールではなく手順を整えることで、子どもがどう動けばいいかを事前に共有できること。問題が起きたときも、叱るのではなく「何が問題で、なぜ起きて、どう直すか」を一緒に確認することで、子ども自身が選択と結果のつながりを理解し始めること。さらに、教師側が一貫性を持って振る舞うことで、教室が落ち着き始めること。このあたりが、読者が抜き出していた部分とも強く重なっている気がします。 結局のところ、学級経営って「管理能力」よりも「準備」と「態度」が大きいんだと気づかされます。授業を課題から始める、欠席ファイルを決めておく、チェックの付け方を決める…どれも小さな工夫ですが、積み重なると驚くほど負担が減りますし、子どもたちも安心して動けるようになります。 クラスが落ち着かない理由を、自分の力量や子どもの性格のせいにしがちな人には特に刺さる本だと思います。僕と同じように「現場で迷い続けている人」にこそ届いてほしい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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