
心に刺さる「物語」の力 ──ストーリーテリングでビジネスを変える
キンドラ・ホール and 湊麻里
累計読者数54
平均ハイライト数 49.7件/人
star総合評価 69/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 12%
この本について
仕事で「伝えているつもりなのに、相手の表情が動かない」とか、「サービスの良さを説明しても、どうも刺さらない」と感じることがけっこうあります。自分の言葉が悪いのか、そもそも話す内容が間違っているのか、原因がつかめないままモヤモヤが残りがちです。 この本を読んで意外だったのは、伝わらない理由の多くが“説明不足”ではなく“ズレ”だという指摘でした。会社と顧客のあいだにある小さなギャップ、相手の頭がシステム2に切り替わってしまう瞬間、日常から爆発へとつながる具体的な瞬間を描けていないこと。それらを丁寧に見直すだけで、こちらが言いたいことではなく、相手が受け取りたい形に話が組み替わっていきます。特に「特定の人物や場面を小さく絞り込むほど、聞き手との結びつきが強くなる」という考え方は、僕自身の会議や提案書の書き方にもそのまま効きました。 もう一つよかったのは、「自分にはストーリーがない」と思い込んでいた部分がほぐれたことです。足りないのは経験ではなく、引き出すための質問で、名詞を意識して問いを立てると、過去の小さな瞬間が急に輪郭を持ちはじめます。完璧である必要はなく、不完全さや揺らぎこそが聞き手の想像を呼び起こすという視点は救われました。 自分の仕事を「ちゃんと伝わる形」にしたい人、特に無意識に説明ばかり増えてしまうタイプにはしっかり刺さる一冊です。
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