
デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実 - オープンから24年目を迎える人気ステーキ店が味わった -
松永 光弘
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この本について
飲食に限らず、何かを始めようとすると「こんなはずじゃなかった」「どこまで準備したらいいんだろう」と足が止まる感覚がありますよね。しかも非常時になると、普段ならできる判断すら一気に鈍る。頭では分かっていても、現場では「どうしよう?」ばかり増えていく。この本を読んでいて、自分も同じところで何度もつまずいてきたことを思い出しました。 著者は24年店を続けた人ですが、武勇伝ではなく「実際どこで苦しんだのか」をそのまま書いてくれています。特に刺さったのは、まず“味よりお金の相場を知れ”という現実的な視点。理想を追う前に、店が続く仕組みをつくらないと何も残らないという話は、飲食に限らず独立や副業を考える人にもそのまま響くと思います。もうひとつは、“どうしよう? を二度繰り返さない”という姿勢。正解がない状況でも、足踏みしていると消耗だけが増える。動いて失敗を拾いながら進むほうが、最終的に生き残るという感覚にすごく救われました。そして、手作りスープを捨てて肉に集中するエピソードのように、「こだわりと自己満足の境界」を具体的に見せてくれるのもありがたいところです。 飲食に興味がある人だけでなく、「一人で全部決めないといけない状況に疲れている人」に刺さる一冊だと思います。経営の本というより、判断力と覚悟の話に近いので、迷って動けなくなっているときの心の支えになるかもしれません。
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