
根拠が示せる! 上司も納得! 公務員のかんたんデータ活用術
志村高史
学陽書房 / 2021-07
この本について
データを前にして、どこまで踏み込んで考えればいいのか分からないまま手が止まってしまうこと、ありませんか。平均値を出しただけで「これで説明できるのかな…」と不安になったり、他自治体との比較を求められても、そもそも何を基準にすれば妥当なのか迷ったり。僕自身、感覚だけで判断しているんじゃないかとモヤモヤする瞬間が何度もありました。 この本は、そういう“判断の根拠”で悩む公務員が、無理なくデータを扱えるようになるための実務寄りの視点がしっかり書かれています。たとえば平均値だけでなく中央値を見る理由や、住民一人当たり・面積当たりといった指標に置き換える発想は、数字の読み違えを防ぐのにすぐ使えます。また、EBPMという言葉だけが一人歩きしがちな中で、実際にはどんな手順で根拠をつくるのか、ベテラン職員との議論やアンケートの使い方まで含めて等身大に書かれているのがありがたいところです。さらに、散布図のR2乗値やコーホート分析など、名前だけ知っていても使いどころが分からなかった手法が、行政業務のどこに結びつくのかが具体的に示されていて、読みながら「ああ、こう考えればいいのか」と肩の力が抜けました。 数字が苦手というより、「根拠をどう説明するか」で悩んでいる人にこそ刺さる本です。自分の自治体の実情をどう読み解き、どこまでを“エビデンス”として扱うか。その感覚を少しずつ育てたい時に、机に置いておくと頼りになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
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