
コトラーのH2Hマーケティング 「人間中心マーケティング」の理論と実践
フィリップ・コトラー、ヴァルデマール・ファルチ、ウーヴェ・シュポンホルツ、鳥山 正博、大坂 裕子、石丸 由紀
KADOKAWA / 2021-09-29
この本について
仕事で「お客さんの反応が読めない」「デジタル施策を足しても手応えが薄い」と感じるときってありますよね。自分もずっと、商品そのものを磨けば何とかなると思っていたのですが、実際には“人としてどう向き合うか”のほうが抜け落ちていることに気づかされました。 この本が面白いのは、単にマーケティングのテクニックを並べるのではなく、顧客側の行動や価値観がどう変わったのかを、かなり具体的に描いてくれるところです。例えば、情報は企業から受け取るものではなく、顧客同士で勝手に集めて判断していること。あるいは、所有より“体験へのアクセス”を重視する傾向が強まっていること。こうした前提のズレがあるまま施策を積んでも、うまく噛み合わないのは当然なんですよね。 読み進めるうちに、「商品を差別化できないなら、パーソナライズ化やサービス統合で価値を再設計する」という現実的な視点や、「デジタル化は手段ではなく実現の土台」という整理が、自分の中のモヤモヤをほどいてくれました。さらに、顧客を“価値の共創者”と捉える考え方は、こちら側の姿勢を静かに問い直してきます。 特に、生活者の変化を前に「今のやり方のままでいいのか」と感じている人には刺さる本だと思います。マーケティングの話ではあるのですが、結局は“人間をどう理解するか”に立ち返らされる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
読書の順序
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