
年収300万円時代に成功するビジネス戦略 TARGET SHIFT
湯浅浩一郎
秀和システム / 2021-09
この本について
仕事で若い世代を相手にするとき、「何を考えているのか全然つかめない」「データを見ても、実際の感覚と結びつかない」みたいなモヤモヤってありませんか。僕もアンケート結果を並べて眺めてはみるものの、どう行動に落とし込めばいいのか迷うことが多くて、結局“机上の理解”で止まってしまうことがありました。 この本が面白いのは、若者マーケティングを語りながら、やっていることがすごく地に足のついた“体験ベース”の発想だというところです。抜粋にあった「まず褒めてアイスブレークする」とか「たわいもない質問から入る」といった一つひとつの動きが、実際の現場でどう空気を変えるのかイメージしやすくて、自分の仕事にもそのまま持ち込める感覚があります。さらに、ただ若者の話を聞くのではなく、若者が好きなものを実際に食べてみたり、使ってみたりして“体験知”として積み上げていく姿勢が、結局いちばんズレを小さくする近道なんだと腑に落ちました。 もうひとつ背中を押されたのは、「多くの人に届くベースを作りつつ、細部に余白を残す」という設計の考え方です。トヨタやスマホの例が挙がっていましたが、どれも“万人向けの土台”と“好みに応じた選択肢”の組み合わせで成り立っている。僕自身、仕事で企画を考えるときに、どこまで万人向けに寄せていいのか迷うことが多かったので、この視点はかなり実務に持ち帰れました。 若い世代を“遠い存在”に感じてしまう人や、データはあるのに現場での動き方がわからない人には、特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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