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桶谷 功

実業之日本社 / 2024-09-30

累計読者数16
平均ハイライト数 58.8件/人
推定読了時間 約5時間14分
star総合評価 74/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 33%

この本について

マーケの仕事をしていると、「事実は集めているのに、ぜんぜん突破口が見えない」という瞬間がありませんか。数字も調査も揃っているのに、なぜか“人の気持ち”に届いていない感じがして、施策がピタッとはまらない。僕もこの壁を何度も味わってきました。 『インサイト』が面白いのは、消費者のホンネや気持ちを深掘りする話が、ふわっとした精神論ではなく、かなり具体的なシーンとして描かれているところです。たとえば、調査の場では本音を言わない高校生が、廊下に出た瞬間に急に盛り上がる場面とか、「おいしいとは思うけど思い入れはない」ハーゲンダッツをどう好きにさせるのかを考えるプロセスとか。こういう“リアルな瞬間”の積み重ねから、気持ちのスイッチを押すポイントが見えてくる。読者が保存している箇所を見ると、まさにその「ホット・ボタンを探す」感覚に惹かれているのだと思います。 この本が効くのは、施策を思いつくこと以上に、「散らばった情報を一つのストーリーとしてつなぎ直す」視点が手に入るところです。冬のスキー場を“ずっとクリスマス”にして復活させた例のように、事実ではなく“人がどう感じるか”を軸にして仮説を組み替える。その結果、商品のコピーの一言や、店頭でのちょっとした想起が売上につながる理由が、腑に落ちるようになるはずです。 自分の企画が「なんか表面的だな」と感じている人や、消費者調査の使い方に迷っている人には、かなり刺さると思います。僕自身、この本を読んでから、数字より先に“気持ちの流れ”を見る癖がつきました。理屈で詰めるだけでは動かなかったものが、ようやく動き出す感覚があります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

企業を上場まで導いた実業家たちは何を考え、事業と組織を成功に導いたのか。 「実務として有効ではないフレームワークのツギハギのような方法が頻繁に採用され、成果を生まないという場面を何度も目にしてきた。 このような状況に対して実践的な事業創出方法を提案し、企業変革に貢献したいと強く思うようになった――(本書「はじめに」より) コンサル、起業家、新規事業のアドバイザー 著者がすべての経験を注ぎ込んだ事業創出の方法論! ―――――――――――――――――――――― 【目次】 第1部 事業領域の選定 事業領域の選定ー総論 第1章 進出する事業領域の選び方 1.実業家たちの事業領域選定 2.儲かっている先行者の情報から始める 3.情熱を持てるものから始める 4.構造変化から始める 5.実務を通じたインサイトから始める 第2章 自社の能力を踏まえた領域検討 1.実業家たちの能力活用法 2.新規事業で活用できる自社の能力 3.日常的な能力拡張 4.ゼロから始まる能力獲得と領域拡大 5.個人の能力を十分活用した領域選定事例 6.飛び地における能力獲得 7.M&A・マイノリティ投資の活用 第3章 事業領域の評価 1.調査を通じた事業領域の評価 2.対象領域の調査方法 第2部 インサイトの発見 インサイト-総論 第1章 インサイトの発見 1.実業家たちのインサイト 2.インサイトの定義 3.顧客インサイトの発見 4.先行者インサイトの発見 第2章 インサイトの活用 1.先行者インサイト活用の実務 2.追求する新規性とリスクの調整 3.顧客インサイトと先行者インサイトのバランス 4.インサイトの客観性 5.インサイト発見は細分化しない 6.インサイトから実行へ 第3部 事業立ち上げの遂行 事業立ち上げ-総論 第1章 事業立ち上げの方法論 1.実業家らの事業立ち上げ 2.実業家らの事例を通じた学び 3.大企業内での事業立ち上げ事例 4.大企業での事業立ち上げからの学び 第2章 事業の継続・成長と撤退 1.撤退・戦略の大幅修正 2.集中投資段階へ
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