
新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義
安西洋之 and 中野香織
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-03-28
累計読者数19
平均ハイライト数 14.9件/人
推定読了時間 約4時間28分
star総合評価 61/100
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この本について
なんとなく「いいものを作りたい」と思っていても、自分の専門や業界の常識に縛られて、発想が広がらない感じが続くことがあります。地域や文化をどう扱えばいいのか、そもそも“本物”って何なのか。表面的なトレンドを追っても答えに近づかないな…と、自分でも迷うことが多いです。 この本は、そんなモヤモヤに対して「歴史や文化の見え方を一段深くする」という形で効いてきます。たとえばラグジュアリーの意味が時代とともにどう変わったかを知ると、いま自分が扱っている価値の置き場所も変わって見えますし、「職人の手」「創造性」「オリジナリティ」がなぜ重要なのかが、単なる美談ではなく論理として理解できるようになります。また、ラグジュアリーが排他的な象徴から、より公平で透明な世界観へと移りつつあるという視点は、地域の文化や自分の背景をどう活かすかを考えるときのヒントになります。 読み進めるほど、ビジネス書というより、人文学的な問い直しができる講義を受けている感覚に近いです。異文化の扱い方や歴史の切り取り方といった話が、具体的な判断基準として積み上がっていくので、自分の仕事にそのまま持ち帰れるのもありがたいところです。 ものづくりやブランドづくりで「自分の文化的な立ち位置をどう決めるべきか」悩んでいる人に特に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
これから2030年にかけて、世界・経済・ビジネスなどを考える上で重要になるであろう考え方の一つとして、本書で取り上げるのが「ラグジュアリー」です。 一般的に「ラグジュアリー」といえば、いわゆる高級ブランド企業のあり方などがイメージされるかもしれません。 実際、それを研究するために、これまでヨーロッパを中心として、大学やビジネススクールでも「ラグジュアリーマネジメント」を学ぶコースが設置されてきました。 それらのうちの先進的なコースや、スタートアップなどを含めた感度の高い企業がいま注目するのは、旧来のラグジュアリーとは一線を画した考え方です。 これまでのモノづくり・サービスづくりや顧客体験は、ウェブ技術をはじめとするコンピュータサイエンス、あるいは機械・材料・加工技術のような「テクノロジー」が引っ張ってきました。 ただ、先進国を中心に技術や市場が成熟をみせる中で、人々の心を動かすような「本当にほしいもの」は、テクノロジーが基礎にありつつも、歴史や文学、地理、哲学、倫理など「人文的な知識」がより主導しながらつくっていく時代になるのです。 その実践例の一つとして挙げられるのは、イタリアのウンブリア州にある小さな村・ソロメオを本拠に地域の歴史と文化に根ざしたモノづくりを行い、「世界最高の品質」といわれ尊敬されるブルネロ・クチネリです。 「文化の創造が結果的に利益の源泉となっていく」という新しい考え方と、クチネリをはじめとした実践の動きを、「旧来のラグジュアリーとの対比」「意味の創造」「教育」「文化盗用」「サステナビリティ」など多様な切り口から一冊にまとめるのが本書。 10の視点で「新しい世界」を読み解きます。 発行:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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