
コモン・センス (光文社古典新訳文庫)
トマス・ペイン、角田 安正
PHP研究所 / 2014-07-24
この本について
最近、自分の暮らしや仕事の中で「これって本当に必要な仕組みなんだっけ」と立ち止まる瞬間が増えてきました。会社でも社会でも、一度できあがったルールに合わせて動くことが当たり前になりすぎて、そもそもの目的を見失うことがあるんですよね。理屈では分かっていても、考え方を変えるには時間がかかる。そんなモヤモヤの最中に読んだのが『コモン・センス』でした。 ペインの語り口は直接的ですが、主張そのものよりも「物事を今だけで判断しない姿勢」の方が刺さりました。社会は人の必要から生まれるけれど、国家は悪を抑えるためにあるという割り切り。そこで守ろうとしているのが自分たちだけではなく、まだ見ぬ子孫の権利まで含んでいること。こういう視点を持つだけで、いま目の前の仕事の判断基準が少し変わります。長期の影響を想像しながら決める、というだけのことなのに、普段あまり意識できていませんでした。 もう一つ響いたのは、「正しい順番で統治を始めよう」というくだりです。まず仕組みをつくり、次に人を置く。この姿勢は職場のチームづくりにもそのまま持ち込める感覚があります。人のカリスマ性に頼る組織ほど、後で歪みが出やすいという話は、身に覚えのある方も多いはずです。 今のやり方に違和感があるけれど、代わりの視点が見つからない人にとっては、ペインの考え方がよい足場になってくれると思います。抽象的な理想論ではなく、「どういう順番で考えるか」を教えてくれる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
読書の順序
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