
太平洋戦争のロジスティクス
林譲治
学研プラス / 2015-01-29
この本について
仕事でも組織でも、「これ大事って言うわりに、仕組みも人の扱いも整ってなくない?」と感じる場面ってありますよね。現場の努力だけではどうにもならないのに、その理由がちゃんと説明されないままモヤモヤが積みあがる、あの感じです。僕も長いことそこに整理がつかず、この本を読んでようやく腑に落ちたところがありました。 『太平洋戦争のロジスティクス』は、よく語られる「補給軽視」という決めつけをいったん横に置き、実際に何が起きていたのかを淡々と追っていきます。読み進めると、現場では工夫が重ねられていたこと、成功例と失敗例の差が「根性」ではなく計画と人材配置の差にあったこと、そして組織構造そのものが意思決定を歪めていたことが見えてきます。特に、専門部局が重要視されながらも出世ルートから外されていた、という話は、自分の周りの組織にも重ねざるを得ませんでした。 また、兵站の中心は輸送ではなく「計画」だという指摘は、そのまま日々の仕事にも置き換えられます。必要なものを、必要なときに、必要な量だけ届ける――言葉にすると単純なのに、組織が大きくなるほど難しくなる理由が丁寧に説明されていて、読後に自分の業務を見直したくなりました。 組織の意思決定に違和感を覚えている人、現場と上層のズレに疲れている人には特に刺さる一冊だと思います。戦争の話というより、「大きな組織がどこでつまずくのか」を理解するための現実的な材料として読める本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




