
残月記
小田雅久仁
双葉社
累計読者数3
平均ハイライト数 2.7件/人
推定読了時間 約5時間8分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 90%
この本について
日々をこなしているだけで、自分の感情がどこにあるのか分からなくなるときがあります。静かな時間にふと不安が押し寄せたり、今のまま進んでいいのか分からなくなったり。そんなときに『残月記』を読むと、言葉にできなかったざわつきが少しだけ形を持つように感じました。 この物語は、月に引き寄せられてしまう人々の話ではあるけれど、そこで描かれるのは「自分の内側に潜む衝動や怖さは、意外と誰にでもある」という感覚です。たとえば、静寂が怖いという描写は、落ち着きたいのに心だけが落ち着かないあの感覚に近いし、無謀と希望の境界があいまいになる瞬間は、人生の選択で迷うときのあの揺れ方にすごく似ています。また、同じ月でも見る人によってまったく違う光になるという描写は、自分だけが抱えていると思っていた感情に、別の見え方があるんだと気づかせてくれます。 物語としての強さはもちろんあるのですが、読み終えると、自分の中の「説明しづらい部分」にあたたかく光を当てられたような感覚が残りました。特に、自分の中の衝動や不安をただ否定せず、どう付き合うか探している人には刺さると思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの80%が集中しています。
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出版社による紹介
近未来の日本、悪名高き独裁政治下。世を震撼させている感染症「月昂」に冒された男の宿命と、その傍らでひっそりと生きる女との一途な愛を描ききった表題作ほか、二作収録。「月」をモチーフに、著者の底知れぬ想像力が構築した異世界。足を踏み入れたら最後、イメージの渦に?み込まれ、もう現実には戻れない——。最も新刊が待たれた作家、飛躍の一作!
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