
脳を最大限に活かす究極の運動法
久賀谷 亮 and 中野ジェームズ修一
株式会社朝日新聞出版 / 2021-12-21
この本について
やる気が出ない日の自分と、どう折り合いをつけるかって、ずっと迷い続けています。仕事も運動も「気分が乗ったらやる」だと結局先延ばしになって、自己嫌悪のほうが増える。とはいえ、根性だけでどうにかなるほど単純じゃないことも、みんな身にしみてますよね。 この本を読んで驚いたのは、やる気って精神論じゃなくて、完全に“脳の仕組みの話”だったことです。たとえば、軽い運動を2分だけ続けると、エンドカンナビノイドという物質が出て、脳のやる気回路のスイッチが入る。つまり「動けないからやらない」じゃなくて、「やる気が出ないからこそ、まず2分動く」が科学的に正しいという視点が持てました。また、運動強度を心拍数で測る方法や、息の切れ具合で判断する簡易的な目安もあって、自分の状態を数値で扱えるのはけっこう助かります。 さらに意外だったのは、脳に効く運動が、単なる有酸素でも筋トレでもなく、コーディネーションの要素が入った複雑な動きだというところ。縄跳びでもボール投げでもいいし、ダンスや武術でもいい。「なぜか脳がスッと切り替わる瞬間」が生まれるのは、こういう動きをしたときなんだなと実感しました。 ただ運動を勧める本ではなく、「動けないときの脳の状態」まで含めて説明してくれるので、気合い不足で悩んでいる人よりも、むしろ“仕組みから自分を扱いたい人”のほうが刺さると思います。気分ではなく、脳からやる気を作るという発想がほしいときに、そっと頼れる一冊でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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