
親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ
三凛 さとし
KADOKAWA / 2022-03-02
この本について
親との距離感って、大人になってからのほうが難しくなる気がします。もう自分は自分の人生を生きているはずなのに、ふとした瞬間に昔の価値観が顔を出して、気持ちがざわつく。親の言葉に反応しすぎたり、逆に「してくれなかったこと」ばかり思い出してしまったり。頭では割り切っているつもりでも、心の奥がついてこないままの人は多いと思います。 この本が面白いのは、親を美化するでも、逆に悪者にするでもなく、「偏った見方をニュートラルに戻す」という一点に徹しているところです。父が柔らかくなったように見えたのは、父が変わったのではなく、自分の見方が変わっただけかもしれない。そんな小さな“視点の揺れ”を積み重ねていくと、自分が長年まとってきた被害者意識や「親はこうあるべき」という思い込みがゆるんでいきます。親本人と向き合う必要はなくて、ノートと向き合うだけでいいのも現実的です。 読んでいて一番刺さったのは、子ども側も親に対してかなり無茶な期待をしている、という指摘でした。自分は親の要求に縛られてきたと思っていたけれど、振り返ると自分も同じように親を縛っていたのかもしれない。そう気づけたとき、ようやく“親もただの一人の人間”として見えるようになって、そこから自分の行動も変わり始めました。 親との関係が頭の片隅から消えてくれない人、いつまでも心のエネルギーを持っていかれている感覚がある人には、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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