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がん劇的寛解 アルカリ化食でがんを抑える (角川新書)

がん劇的寛解 アルカリ化食でがんを抑える (角川新書)

和田 洋巳

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この本について

がんに限らず、体のことは調べれば調べるほど「結局なにを信じればいいんだろう…」という気持ちになります。医者によって言うことも違うし、ネットの情報は極端だし、正解が見えないまま日々の食事だけが積み上がっていく感じ、僕もずっと抱えていました。 この本は、食事で劇的に変化した事例が淡々と紹介されていて、「奇跡話」としてではなく、著者がどう判断し、どこに根拠を見いだしているのかの過程が丁寧に書かれています。たとえば、玄米や豆腐中心の食生活に切り替えた患者さんの長期経過の話は、希望というよりも「生活レベルでできる介入って、こういう幅があるのか」という現実的な感触が残ります。また、EBMとSBMの話も印象的で、統計的な“平均値”だけではこぼれ落ちてしまう個人の反応をどう拾い上げるのかという視点は、医療の話にとどまらず、自分の体とどう向き合うかを考えるきっかけになります。 読んでいて強く感じたのは、著者が食事療法を魔法のように扱っていないことです。乳製品や急激な血糖値上昇を避ける理由も、mTORやインスリンといった仕組みを踏まえつつ、「だから絶対こうすべき」という押しつけにはなっていません。自分がどう試し、どう変化を観察するか、その“距離感”がちょうどいい本でした。 医療の大きな枠組みと、日々の食事という小さな選択がどうつながっているのかを、自分の言葉で考えたい人に刺さる一冊だと思います。

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