
メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界
バーチャル美少女ねむ
累計読者数17
平均ハイライト数 15.2件/人
star総合評価 57/100
start序盤集中型
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この本について
最近、物理世界の自分とオンラインでの自分が、うまく地続きにならない感覚ってありませんか。肩書きや見た目で勝手に決まっていく役割にちょっと疲れて、「もっと自由にふるまえたらどうなるんだろう」と考えるけれど、結局いつもの現実に引き戻される。僕もずっとそのあたりで行ったり来たりしていました。 この本が面白いのは、メタバースを「VRゴーグルの話」だとか「ゲームの延長」として扱わないところです。むしろ、空間そのものをデザインできたり、アバターを通じて“なりたい自分”として生きられたり、現実では削れないフィルターを外して人と向き合えたり。読んでいると、日常の窮屈さに対してもう一つの視点が生まれる感覚があります。例えば、仕事のオンライン会議を単に置き換えるだけでは意味がない理由とか、経済がどんなふうに広がるのかといった説明も、地に足がついていて納得しやすいです。 それに、華やかな未来像を語るだけでなく、Unityが必須でライトユーザーを寄せつけない現状や、法律・技術面の限界にもきちんと触れてくれるところがありがたい。夢と現実の距離がちゃんとわかるので、自分がどの位置で関わるかを落ち着いて考えられます。 「現実の自分を起点にしつつ、もう一つの生き方を覗いてみたい人」に静かに刺さる本だと思います。僕自身、読後に“どこまでが自分で、どこからが選べるのか”を改めて考え直すきっかけになりました。
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