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精神と自然 生きた世界の認識論 (岩波文庫)

精神と自然 生きた世界の認識論 (岩波文庫)

グレゴリー ベイトソン、佐藤 良明

岩波書店 / 2006-10

累計読者数3
平均ハイライト数 21件/人
推定読了時間 約6時間30分
star総合評価 55/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

仕事でも生活でも、「自分の見方がどこか固まってしまっている気がするけど、何をどう変えればいいのか分からない」という瞬間がけっこうあります。物事を“固定したもの”として見すぎて、背景の流れや文脈をうまくつかめない感じです。そんな時に、この本の抜粋を読むと、みんなが保存した理由がなんとなく分かるんですよね。 ベイトソンは「精神は空で、観念は物ではない」と言い切りますが、それは神秘的な話ではなく、世界を固定した部品の集合として見る癖をほぐすための視点です。カニの爪でさえ、取り上げた瞬間に“例”へと変わり、現物ではなくなる。地図は現地ではない、というあの感覚に近いです。こういう気づきは、仕事で「正解の構造」を探して迷走しているときに、視界を広げてくれます。 もう一つ大きかったのは、「生き物も組織も人間の思考も、パターンでつながっている」という考え方です。成長が形をつくり、文脈が行動をつくり、ストーリーで理解するのは人間だけの特徴ではない。だからこそ、自分の考えや行動を“単発の出来事”ではなく、流れや連鎖として見る癖がついてくる。これは人間関係やチームの動きに振り回されるときに効きました。 科学は証明ではなく探索だ、という姿勢もあって、この本は何かを断定しません。でも、自分の立つ場所を疑い直すきっかけには確実になります。固定された答えより、世界のつながり方そのものに興味が出てくるので。 世界の見え方が少しでも窮屈に感じている人に、とても刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ニューギニアの部落からサイバネティクスまで、また精神分裂の世界から生物の進化までを今世紀の知の辺境を跋渉した巨人が、深い言葉で綴る。“生きた世界の認識論”。
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