
治療では 遅すぎる。 ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義 (日本経済新聞出版)
武部貴則
累計読者数8
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この本について
医療の話って、自分には関係ないようでいて、実は日常のちょっとしたモヤモヤとつながっていることが多い気がします。たとえば「問題だと思ってるのに、何から手をつければいいかわからない」とか、「制度や仕組みが前提になっていて、生活者の実感が置いてけぼりだな」とか。医療現場の話を読んでいるはずなのに、自分の働き方や組織の悩みと地続きで驚きました。 この本が効いたのは、医療を“病気の処理”としてだけ見る視点をいったん外してくれたところです。保険点数に最適化されていく医療機関の現実や、正しい方法を当てはめるだけでは人の生活は支えられないという指摘は、そのまま自分の仕事にも跳ね返ってきます。問題と課題を分けて、実現可能なパスまで落とし込む話や、医師をクリエイターと捉える感覚も、目の前の「どう動けばいいか」を考えるヒントになりました。生活者を中心に置き直すと、医療の話なのに、自分の周りの関係性や働き方をどう設計するかという問いに変わっていくのが面白いところです。 医療に興味がある人はもちろんですが、制度や組織の“枠”の中で動くことに違和感を抱いている人に特に刺さると思います。人を軸に考え直すと、見えていなかった選択肢が出てくる。その感覚をもらえる一冊でした。
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