
私の好きな孤独
長田弘
潮出版社 / 2022-04
累計読者数3
平均ハイライト数 1.3件/人
推定読了時間 約5時間46分
star総合評価 30/100
boltライト読書型
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この本について
仕事でも人間関係でも、自分の中に言葉にならないざわつきが残る日ってありますよね。誰かと比べて落ち込むほどではないけれど、かといって「元気です」と言い切れるほど整っているわけでもない。そんな宙ぶらりんな時間に、ふと“自分だけの感覚”がどこかへ押し込められているような気がしてしまうことがあります。 長田弘さんの『私の好きな孤独』は、その感覚を無理に説明しようとも、励まそうともしてきません。むしろ、読者が保存していた「一人のわたしのなかにしかそだつことのない『樹』」という一節のように、自分の中にだけある言葉や風景を、そのままの形で大事にしていいんだと静かに背中を押してくれます。また、「ノンセンスの存在」という抜粋から伝わるのは、意味のないものがあるからこそ、人はかろうじて生きていけるという視点で、行動に結びつく派手なメッセージではないけれど、日々の呼吸の仕方が少し変わるような感覚があります。どうにも言語化できない心の起伏に名前を与えてくれる、そんな時間がここにはあります。 ひとことで言えば、「他人には説明できない自分の気配」を持て余している人に刺さる本です。孤独を肯定するというより、孤独を自分の輪郭として扱う方法を、過度に語らずに示してくれる一冊でした。
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出版社による紹介
音楽、珈琲、旅、酒、読書──。孤独を慈しみ味わうための「小道具」たちをモチーフに、詩情豊かに紡がれた大人のためのエッセー集!
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