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小説以外(新潮文庫)

小説以外(新潮文庫)

恩田 陸

累計読者数19
平均ハイライト数 12.2件/人
推定読了時間 約6時間18分
star総合評価 62/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 54%

この本について

人と距離をとりたいのに、完全に独りになるのも落ち着かなくて、その間を行ったり来たりしてしまう時期ってありますよね。誰かと比べてしまったり、昔の自分を思い出して急に落ち込んだり。「名前をつけた途端に存在が立ち上がる」という感覚もあって、モヤモヤの正体がうまくつかめないまま積み上がっていく。僕自身、そういう状態が長く続いたことがあります。 恩田陸の『小説以外』は、あの独特のまなざしで、作品論や読書の話をしているようでいて、実は人との距離感や、自分の居場所の感覚にそっと触れてきます。たとえば「一人でいる時は二人でいるつもりで、二人でいる時は一人でいるつもりで」という一節は、人と関わる時の“重さのかけ方”についてのひとつのヒントになりますし、「他人の場所を知らないと自分の場所も分からない」という指摘は、閉じこもっていた視界を少し広げてくれました。さらに、昔の自分を振り返る章では、あの頃の息苦しさが、そのまま肯定されていくような不思議な安心感があります。 本気で啓発しようとする本ではないのに、読後にじわっと姿勢が変わる。そんな「生活のどこかに染み込む随筆」を求めている人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

世の中には、二種類の人間がいる。物語を愛する人(読書家)と、物語に愛された人(小説家)。稀に両者を兼ね備えた人間が産まれるが、年間2000枚の原稿を書き、200冊の本を読む恩田陸はその典型と言えるだろう。あらゆるジャンルで活躍する現代の語り部は、どんな本を読み、どんなふうに原稿を書いてきたのか?デビューから14年分のエッセイを集大成し、作家・恩田陸の秘密に迫る。文字通り「小説以外」のすべてが分かる、ファン必携、恩田陸解体全書。
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