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裏世界ピクニック9 第四種たちの夏休み (ハヤカワ文庫JA)

裏世界ピクニック9 第四種たちの夏休み (ハヤカワ文庫JA)

宮澤 伊織

早川書房 / 2024-05-22

累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約3時間28分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 90%

この本について

最近、まだ起きてもいないことを想像して勝手に疲れてしまうことが多いなと思うんです。暗い部屋の隅に何か潜んでいる気がして、実体のない不安にじわじわ消耗していく感じ。頭では「気にしても仕方ない」と分かっていても、視界の外側がずっとザワザワしているような、あの落ち着かなさです。 『裏世界ピクニック9』の抜粋を読んでいて、刺さっている人はきっと、この“暗闇の向こう側”に名前をつけられないまま振り回されてきた感覚に覚えがあるんじゃないかと思います。作中では、明かりが届く範囲だけを人は現実と呼んでいて、その外側はただの闇。そこを一気に照らすのではなく、少しずつ境界を押し広げようとする試みが描かれます。これが、漠然とした不安に形を与える作業そのものに重なるんですよね。 さらに、キャラクターが「忙しくなったことで、まだ起こってない恐怖が引っ込んだ」と話す場面も、妙にリアルです。余白があると妄想が暴れ出すことって確かにあって、手を動かすことでようやく地に足がつく感覚は、現実でもよくあります。 目に見えない不安と折り合いをつけたい人、あるいは“世界の縁”に気配を感じやすい人には、じわっと効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

2人だけの特別な関係になった空魚と鳥子。 裏世界の解明も進んできたなかで、より深部 へ進んでいくための調査と探求が始まった。
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