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ドミノ (角川文庫)

ドミノ (角川文庫)

恩田 陸

東京創元社 / 2016-06-22

累計読者数4
平均ハイライト数 3.8件/人
推定読了時間 約4時間29分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 42%

この本について

何かに挑戦しようとするとき、緊張で胸がざわついたり、自分の強さって何なのか分からなくなったりしませんか。新しいことを始めるときほど、普段より時間が長く感じて、余計に自信が揺らぐ。僕もよくそういう渦に巻き込まれます。 恩田陸の『ドミノ』を読んで感じたのは、その揺れそのものに意味があるということでした。たとえば「緊張するってことは、それが大事なことなんだ」という一言は、ただ励まされるというより、ああそうか、自分がビビっている理由は“本気だからか”と静かに納得できる視点をくれます。また、強さを「周りを見て、自分が何をすべきか決められること」とする祖父の言葉も、勢いより丁寧さのほうがよっぽど力になるんじゃないか、と日常の場面に置き換えて考えさせられました。 さらに、本の中では“オリジナル”とか“新しさ”にこだわる人物が出てきますが、それに対して「使い方や組み合わせ次第で、新しさは生まれる」という視点が示されます。これが妙に現実的で、何か新しいことを始めるとき、完璧なアイデアなんてなくていいんだと肩の力が抜けるんです。凡庸に思える自分の行動も、積み重なればちゃんと意味を持つのかもしれない、そんな気持ちになります。 どちらかと言えば、何かを始めるたびに足がすくんでしまう人、あるいは「強さ」の定義を見失っている人に届く物語です。大事件が起きる話ではありますが、読んでいると登場人物の小さな選択や感情の揺らぎが、自分の生活にも静かに重なってきます。焦って変わろうとするよりも、自分のペースで一歩進めばいいんだと思わせてくれる本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

連鎖する未解決殺人事件と衝撃の真実 人間の歪みと捩れを浮き彫りにする、衝撃のミステリ 地方都市・月影市で探偵業を営む十村は、亡くなった元恋人の妹から「殺人事件の容疑者となっている男の無実を証明して欲しい」と依頼される。久しぶりの依頼に、十村は旧友の警察署長も巻き込んで、癖のある月影市の住人たちを相手に早速調査に着手する。しかし調査を進めていくうちに、過去に月影市で起きた別の未解決殺人事件との奇妙な共通点が見つかり、さらに別の殺人事件との繋がりも浮かび上がる。ドミノ倒しのように真実を追えば追うほど異様に広がっていく事件。その真相に探偵が迫るとき、恐るべき結末が待ち受ける――。/解説=三島政幸
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