
主体性を育む学びの型: 自己調整、探究のスキルを高めるプロセス
木村 明憲
明治図書出版 / 2026-02
この本について
授業づくりや子どもの学びを支えるとき、「結局どこでつまずいているのか」が見えなくなる瞬間がありませんか。意欲がないように見えても、よくよく話を聞くと“やり方がわからないだけ”だったりして、こちらもどうサポートすればいいか迷うことが多いと思います。僕もその状態が長く続いていて、場当たり的な支援ばかりしてしまう時期がありました。 この本が役に立ったのは、子どもたちの学びを「課題をもつ→情報を集める→選ぶ→整理する→まとめる→伝える」という一連の流れとして捉え、そのどこで止まっているのかを細かく観察できるようになったことです。思考スキルや情報活用スキルを“抽象的な理想”ではなく、“授業や家庭学習の中で何をしている時に育つのか”として描いてくれるので、こちらの視界もクリアになります。また、うまくいった場面とうまくいかなかった場面をどう次の単元につなげるか、教師側のプロセスも丁寧に扱われていて、無理に完璧を目指さなくていいという感覚に救われました。 特に、「子どもが今、何をしようとしていて、何をすべきだと思っているのか」を一緒に確かめながら進める描写は、こちらの“支援の位置”を整えてくれます。行き詰まった時に方法を変えればいい、という当たり前のことも、学びの型として何度も循環させる構造で示されると、実践の中で回しやすくなります。 子どもの主体性を“気持ちの問題”ではなく“プロセスの問題”として捉え直したい先生には、特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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