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いまを生きるカント倫理学 (集英社新書)

いまを生きるカント倫理学 (集英社新書)

秋元康隆

集英社 / 2022-07-15

累計読者数9
平均ハイライト数 18.1件/人
推定読了時間 約2時間59分
star総合評価 59/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 29%

この本について

最近、「これって本当に正しい判断だったのかな」と、あとから自分を責めてしまうことが多いんです。結果だけ見れば失敗なのかもしれない。でも、判断したときの自分なりの考えや動機までは、誰にも分かってもらえない。そんなとき、この本のカントの視点がけっこう助けになりました。 読んで思わされたのは、まず「結果と道徳性は別物として扱っていい」というところでした。抜粋にもありましたが、善意志から行為していたなら結果がどうであれ価値は減らない、という考え方は、やり直しのきかない場面で自分を追い込みがちな人には救いがあります。また、「主観的な正しさへの確信」という言葉が何度も出てきますが、これは独りよがりとは違って、普遍化を想像しながら自分の頭で考え抜くプロセスを持て、という話なんですよね。「ここまでは考えた」と自分で言えることが、まずは道徳的善の条件になるというのが現実的で腑に落ちました。 さらに、利己的な動機と善意志の区別や、子どもへの「強制」をどう位置づけるかといった話もあって、日常の細かい場面に当てはめると妙にリアルです。自分が無意識に結果論で他人を批判していないか、あるいは正しさを仮言命法で判断していないか、振り返るきっかけにもなりました。 自分の判断に迷いがちな人、結果と向き合うのがしんどくなっている人には、ほどよく背中を押してくれる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

この現代社会、いったい何が善くて何が悪いのか? カントだったらこう考える――。 さまざまなテクノロジーの発達も手伝い、善悪の基準がますます曖昧となっている現代社会。 ビジネス、道徳教育、生殖・医療、環境問題、AI、差別問題……。 現代社会で巻き起こるあらゆる倫理的な問題について、私たちはどう判断すればよいのか。 その答えは「カント」にある。 哲学・倫理学における重要な古典としてつねに参照され続ける一方、難解と評されることの多いカントだが、本場ドイツでカント倫理学の博士号を取得した著者が、限界までやさしくかみ砕いて解説。 その上で、現代を生きる私たちが「使える」実践的な倫理として提示する一冊。
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