
文章力―かくチカラ (ディスカヴァーebook選書)
外山滋比古
累計読者数4
平均ハイライト数 11.3件/人
star総合評価 47/100
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この本について
文章を書こうとすると、妙に肩に力が入って、最初の一行すら重たく感じるときがあります。いいものを書かなきゃ、と気負うほど、手が止まる。締切りが迫るほど逆に書けなくなる。ぼくもずっと、この「書く前の重苦しさ」と付き合ってきました。 外山滋比古さんの『文章力―かくチカラ』は、その重さをちょっと軽くしてくれる本でした。たとえば、書きたい気持ちが湧いた瞬間がいちばんのタイミングだという話。あれこれ準備して万全にしてから書こうとすると、かえって言葉が鈍るけれど、まずざっと書いて、あとで整えればいい。そう聞くと、書くことが今より少しだけ身近になります。それに、文章は「読む相手がいてこそ成立する」という視点も響きました。自分のために書く日記ですら、読み返す“未来の自分”を想定している。だから、わかりやすさを手放さなくていい。むしろ、読みにくさは思い上がりかもしれない、と刺さる言葉まである。 もうひとつ印象的だったのは、テーマは急に決めようとせず、案を寝かせて発酵させるという考え方です。考えを放っておく時間があるからこそ、ある日ふっと新しい視点が降りてくる。書くことは、机に向かっている時間だけで完結しないんだな、と少し気が楽になりました。 書きたいのに書けない、でも書くことから逃げたくない。そんな人にとって、この本は「書くことと仲直りする」きっかけになる一冊だと思います。
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