
この星で生きる理由 ―過去は新しく、未来はなつかしく―
佐治 晴夫
KTC中央出版 / 2022-09
累計読者数4
平均ハイライト数 10.3件/人
star総合評価 35/100
start序盤集中型
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この本について
最近、時間の流れが速すぎたり遅すぎたりして、自分だけ取り残されているような感覚になることがあります。過去を悔やんだり、未来を心配したりしながら、今この瞬間にちゃんと立てているのかよく分からなくなる。頭では「もっと落ち着こう」と思っていても、感情は勝手にざわつくままです。 佐治晴夫さんの『この星で生きる理由』は、そういうモヤモヤに直接答えをくれる本ではありませんが、視界の奥行きをふっと広げてくれるような作用があります。たとえば、時間は本来「過去と未来の区別がない」という物理の話。ここだけ切り取ると難しそうですが、読み進めると、自分が感じている焦りの多くが“心がつくった時間”に振り回されているだけかもしれない、と少し落ち着きます。また、月が地球の四季を安定させてくれている話も印象的で、自分がどれだけ他者や環境の恩恵の上に立っているかを、地に足ついた感覚で思い出させてくれます。 さらに、過去も未来も「すべて現在に含まれている」という道元の考え方が紹介されていて、これが意外と実用的です。夢のある未来をいったん思い浮かべて、そこから今を照らしてみる。その視点の切り替えだけで、日々の選択が少しだけ軽やかになる感じがします。 日々の不安や焦りに根拠が見えないまま疲れてしまう人、あるいは「今をどう生きればいいのか」と立ち止まりがちな人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
答えのない問いを考える77篇。理学博士佐治晴夫が宇宙と生命を結ぶ。
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