
がんばらない小さなクリニックの経営戦略
來村昌紀
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-08-19
この本について
仕事でも日常でも、「ちゃんとやらなきゃ」と思うほど心に余裕がなくなっていくことってありますよね。医療のような現場ならなおさらで、患者さんのために頑張るほど自分やスタッフの疲れが見えなくなる…そんなループに覚えがある人には、この本がかなりしみます。 來村さんは「まず自分たちが元気でないと良い医療は提供できない」とはっきり書いていて、そのために“やれる範囲を決める”ことを徹底しています。午前40人・午後40人までと線を引く話や、80パーセントの力で働くという考え方は、ただの効率論ではなく、長く続けるための現実的な設計として語られています。患者満足度も大事にしながら、自分たちの生活や成長の時間を守るために、予約制やシステム化を導入する姿勢も印象的でした。 読んでいて強く残るのは、「売上のために周りを犠牲にしなくていい」という価値観です。借入や設備投資についても、無理をせず、身の丈に合わせて少しずつ育てていく姿勢がずっと一貫しています。スタッフに任せるところは任せ、患者さんとの関係も“守れるルールの範囲で”丁寧に続ける。派手さはないけれど、現場の疲れやすさをよく知る人の言葉だと感じました。 「仕事を続けるための仕組みを、自分の生活ごと整えたい人」に刺さる本だと思います。医療関係者に限らず、頑張りすぎてしまう人ほど、肩の力が抜けるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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