
ビューティフルからビューティフルへ
日比野コレコ
河出書房新社 / 2022-11-17
累計読者数3
平均ハイライト数 10.7件/人
star総合評価 47/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 31%
この本について
ふつうに生きているだけなのに、他人の「正しさ」や「善意」に押しつぶされそうになることってありますよね。弱っているときほど、誰かの好意が暴力みたいに感じる、あの説明しづらい苦しさ。私も言葉にできないまま抱え込んでしまうことが多くて、出口が見えないまましんどくなるタイプです。 『ビューティフルからビューティフルへ』は、そういう「どこにも置き場のない感情」をそのままのかたちで描いてくれます。たとえば、自分の好きなものを好きと言うことすら許されなかったナナが、人に向けられた善意や正義にどう傷つき、どう反発し、どうやって自分の輪郭を保とうとしたのか。読んでいると、心の奥でずっと説明できなかった感覚に、「これだったのかも」と触れられた気がしました。人間関係でうまく怒れない人や、誰かの善意が重く感じてしまう人には、とくに沁みると思います。 とはいえ、この本は救いばかりを配ってくれるわけじゃありません。ネグレクト、依存、いじめ、自己肯定感の欠如…重さを直視したまま物語が進むので、人によっては痛いと思います。でも、その痛さの中に、自分の中にたまった感情を「ここに置いていい」と言われているような静かな安心感がありました。 誰かの気持ちに応えるより先に、自分の生々しい感情を見つめるしかない時期にいる人に届く一冊です。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
絶望をドレスコードに生きる高3の静とナナ。生と死の両極に振り切れ乱反射する、高校生たちのモノローグ。第59回文藝賞受賞作。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要




