
最高の任務 (講談社文庫)
乗代雄介
累計読者数3
平均ハイライト数 2.7件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 90%
この本について
人からどう見られているか気にしすぎて、でも自分でも正解がわからなくて、ふと立ち止まってしまうことがあります。家族との距離感も、過去の自分との折り合いも、うまく整わないまま大人になってしまったような感覚。正直、僕もずっとそのモヤモヤを抱えたまま働いたり暮らしたりしています。 『最高の任務』は、そういう曖昧さを無理に片付けようとはせず、主人公が揺らいだまま進んでいく姿を、そのままの温度で描いてくれます。たとえば「信じるということは…この目に映し続けること」という一文は、他人から見た“立派さ”ではなく、自分が見たい像を必死に保とうとする行為そのものが、誰かとの関係を形づくっているのだと気づかせてくれます。また、叔母にとっての“すてきな姪”であろうとする気持ちや、家族と行った場所でこみ上げる涙の場面は、自分も誰かの期待と自分らしさの間で揺れてきたな…と静かに刺さりました。現実的な距離の取り方や、未熟なままでも前に進む感覚がとても生々しく、変に励まそうとしてこないのがありがたいところです。 卒業式に出るかどうかのやりとりもそうですが、家族が言う“子供”と自分が思う“自立”が一致しない感じに心当たりがある人には、特にしみると思います。誰かのために形だけでも“任務”を果たそうとしてしまう人、自分の輪郭がまだつかめないまま大人になった気がする人に届く一冊です。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの80%が集中しています。
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出版社による紹介
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