
朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術
奥山晶二郎
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2023-02-17
この本について
発信を続けていると、「読まれないな…」とか「何を書くべきなんだろう」と手が止まる瞬間ってありますよね。自分の体験を書いてもただの日記に見えそうだし、かといって専門的なことだけ語ると距離が生まれる気もする。僕もずっとこの辺のバランスに悩んでいました。 この本は、そんな行き詰まりに静かに手を差し伸べてくれるタイプの一冊でした。特に刺さったのは、文章ってそもそも「読まれたい」より先に「つながりたい」がある、という視点です。だからこそ、読者の日常の延長線上に自分を置いてもらうことが大事で、そのためには少しだけ自分を出す必要がある。大げさな体験じゃなくて、朝ごはんや通勤のような“普通の場面”でいい。むしろそのほうが読者のほうから近づいてきてくれる、という感覚が腑に落ちました。 さらに、当事者として書く強さや「誰に届けたいのか」をちゃんと言語化する重要性も丁寧に語られています。検索するときにその人がどんな単語を入れるか、という具体的な思考に落とし込むあたりが実務にかなり効きますし、専門性をかけ合わせてフィールドを絞る話も、発信迷子になりがちな人には救いになるはずです。大げさなストーリーを創ろうとせず、日常の中の小さな違和感を拾うだけでいい、というのも肩の力が抜けました。 「発信を続けたいけれど、何を書けば“届く”のかわからない」と感じている人には、特に合うと思います。読まれる技術というより、読者との距離感をどう調整するかを教えてくれる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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