
人口で語る世界史 (文春文庫)
ポール・モーランド and 渡会 圭子
文藝春秋 / 2023-02-07
累計読者数3
平均ハイライト数 23.3件/人
推定読了時間 約5時間11分
star総合評価 60/100
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この本について
いまの世界を見ていると、国同士の緊張とか、移民の議論とか、もう少し根っこのところを知っておきたいのに、ニュースだけ追っても全体像がつかめないな…と感じることが多いです。表面の言葉は飛び交っているのに、「なんでこうなってるのか」がどうにも霧のままなんですよね。 『人口で語る世界史』は、その霧を少しずつ晴らしてくれる本でした。といっても大仰な話ではなくて、歴史の裏側にある“数の動き”を追うだけで、これほど景色が変わるのかと驚かされます。ブリテンの人口爆発が英語圏の広がりを生んだり、出生率が戦争を左右したり、ロシアが粘り強く戦えた理由まで、数字を軸に見るとすっと腑に落ちます。また、日本でもかつて間引きが広く行われていたという記述のように、「自分の国の歴史もこんなふうに成り立っていたのか」と足元が揺れる瞬間もありました。 読み進めるほど、世界史が“出来事の羅列”ではなく、人が生まれ、移動し、生き延びようとした結果の積み重ねに見えてきます。いまの国際情勢をどう捉えればいいのか迷っている人や、仕事でニュースに触れるたびにモヤっとしてしまう人には特に刺さると思います。数字から世界を見る視点は、意外なくらい落ち着きを与えてくれました。
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出版社による紹介
人口を制する者が、世界を制してきた── ロンドン大学・気鋭の人口学者が“人口の大変革期”に当たる直近200年を叙述。全く新しい教養書の誕生。 ・産業革命のもといち早く人口を増加させた英国は、植民地政策のもと世界の覇権を握った ・猛追するドイツとロシア。人口膨張への脅威が各国を戦争へ駆り立てる ・ヒトラーによる優生学。人口増との大いなる矛盾のゆくえ ・日露戦争に勝利した大日本帝国は、世界の人口大国へ ・超大国アメリカの出現。人種・移民問題を端緒とする翳りとは ・戦後の復興も遂げた日本が、世界に先駆けて少子高齢大国へ陥った本当の理由 ・王者・中国の14億人パワー。だが一人っ子政策の後遺症が。インドはいつ追い抜くか 「人口」に対して、「技術革新」「経済」「地政学」「為政者」「戦争」「宗教」「イデオロギー」「移民」「医療の進歩」「女子教育」「自己決定権」などの様々なファクターを掛け合わせ、アカデミックな裏づけのもと一般読者向けに書き下ろした決定版。 解説・堀内勉 ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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