
アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話
カトリーン・マルサル and 高橋璃子
累計読者数7
平均ハイライト数 17.1件/人
star総合評価 58/100
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この本について
仕事でも生活でも、「合理的に動け」と言われる一方で、ぜんぜん合理的じゃない現実に振り回されることって多いですよね。自分の時間も感情も有限なのに、経済の話になると人がロボットみたいに扱われてしまう感覚。あの違和感の正体を、言語化しきれずに抱えこんでいる人は多いと思います。 この本は、そのモヤモヤを「あなたの感じ方が正しい」と静かに裏づけてくれます。たとえば、GDPでは家事もケアも“存在しないこと”にされているという指摘。数字の外側にある行為がどれだけ人の暮らしを支えているかを思い出させてくれます。また、利己心だけで社会が回るという物語の陰で、誰がその“回らなさ”を引き受けているのかを丁寧に見せてくれる。それに気づくと、仕事の成果ばかりを自分の価値に直結させてしまう癖が、ほんの少し和らぎます。さらに、私たちが「同じ人間」と扱われがちな一方で、実際には身体や背景によって世界の見え方が違うという当たり前を、経済学の文脈でちゃんと認め直すことができます。 数字や理論に置き去りにされてきた現実をもう一度拾い直したい人に刺さる本です。自分の生活の「見えない部分」をどう扱うか、少し視界が変わります。
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