
「世界の終わり」の地政学 野蛮化する経済の悲劇を読む 上(集英社シリーズ・コモン) (集英社学芸単行本)
ピーター・ゼイハン and 山田美明
累計読者数9
平均ハイライト数 9.3件/人
star総合評価 49/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%
この本について
最近、世界情勢のニュースを見ても「結局これって自分の生活にどう影響するんだろう…」とモヤッとしたまま閉じてしまうことが多くて、でも放っておくのも落ち着かない。そんな時にこの本を読むと、いま起きている変化がどれくらい“現実的なスピード”で迫っているのかが、妙に腹落ちしました。コンテナが港湾コストを激変させた話や、人口構造が国家の動きを縛る話など、地政学が一気に日常の延長線になる感覚があります。 特に効いたのは、アメリカが世界秩序の監視役を降りつつあることで、私たちが当然だと思っていた「安くて速い世界」が急速に終わりつつある、という指摘でした。何となく不安に思っていた供給網の揺らぎが、「どこかの商船が撃たれたら終わる」という具体性をもって迫ってくる。また、日本の豊かさが90年代までに形作られた人口構成の“猶予”に支えられていたと知ると、いま感じている停滞感も単なる気分ではなく、構造の変化として受け止めざるを得ません。 大げさに未来を語る本ではなく、歴史と地理と人口から淡々と「避けられない変化」を見せてくれる一冊です。世界の動きが気になりながらも、どこから考えればいいか迷っている人に刺さると思います。
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