
名探偵のままでいて (宝島社文庫)
小西マサテル
宝島社 / 2024-04-03
累計読者数6
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約4時間42分
star総合評価 37/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%
この本について
最近、「この選択でよかったのか」とか「人との距離感がうまくつかめない」とか、そんな小さな不安がじわじわ積もっていくことが多い気がします。大きな事件があるわけじゃないけれど、未来が無限じゃないことも、ちゃんと分かってしまっている。だからこそ一歩が重い。そんなときに『名探偵のままでいて』は、物語の形をしていながら、不思議と自分の感情の整理に効いてきました。 この物語は、人生の出来事を「物語」として受け取る視点をそっと渡してくれるところがあります。今起きていることがただの混乱ではなく、あとから意味を持つ可能性があると思えるだけで、肩の力が少し抜ける。もうひとつは、「有限だからこそ選ばなければ進めない」という感覚を丁寧に描いている点です。若さも関係性も、永遠ではないからこそ、どこかで自分の足で決める必要がある。とはいえ、それを声高に迫らないのがいいところで、読んでいるうちに「ああ、確かに自分もどこかで止まっていたな」と静かに気づく感じです。 人間関係の怖さや、踏み出す前のためらいにもささる場面が多くて、特に「親友を作るのが怖い」という気持ちを抱えたまま大人になった人には、じんわり響くと思います。ミステリーとしての面白さを保ちながら、読者それぞれの現実にそっと触れてくる物語です。 こんな人に刺さる: 自分の物語をまだ肯定しきれていない人。
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出版社による紹介
シリーズ累計20万部突破 第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作 「密室殺人」「人間消失」「幽霊騒動」… 孫娘の持ち込むさまざまな謎を「認知症の祖父」が鮮やかに解き明かす! ミステリーの扉の先には、わくわくする謎と、 個性的な登場人物たちの愛が詰まっていました。 主人公の楓は私と同じ27歳。 物知りで優しくて大好きだったおじいちゃんに 会いたくなって胸がいっぱいになりました。 ――井桁弘恵さん(モデル・女優) (あらすじ) かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。しかし、孫娘の楓が身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻す。そんな祖父のもとへ相談を持ち込む楓だったが、やがて自らの人生に関わる重大な事件が……。古典作品が彩る安楽椅子探偵ミステリー! 【著者について】 小西マサテル 1965年生まれ。香川県高松市出身、東京都在住。明治大学在学中より放送作家として活躍。現在、『ナインティナインのオールナイトニッポン』『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン.TV@J:COM』『明石家さんま オールニッポン お願い!リクエスト』や単独ライブ『南原清隆のつれづれ発表会』などのメイン構成を担当。 本作で第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞。他の著書に『名探偵じゃなくても』(宝島社)など。
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