
恋愛結婚の終焉 (光文社新書)
牛窪 恵
この本について
恋愛と結婚について考えるとき、どこかで「これって自分だけが下手なのでは」と不安になる瞬間がありますよね。恋愛に疲れてしまったり、アプリの効率戦争に飲まれたり、そもそも“好き”と“暮らせる”の線引きが分からなくなることもあると思います。僕自身もずっとここで迷ってきました。 この本が面白いのは、「恋愛→結婚」という一本道の前提をそっと外してくれるところです。恋愛が脳に負荷をかける現象として説明されている一方で、結婚の幸福はまったく違うシステムで成り立っている、と科学的に切り分けられているのが印象的でした。また、昭和的な“恋愛結婚の理想像”が、いまの世代の価値観と実はかなりズレていることも、データやインタビューから静かに示されていきます。恋愛が「関門」になってしまった背景や、見合いがチーム戦だったからこそ成立していた構造など、目の前のモヤモヤを少し俯瞰できる視点が手に入ります。 読んでみて思ったのは、「恋愛が苦手=人間的な欠陥」みたいな考えは、本当にただの思い込みなんだなということです。恋愛と結婚の満足度が時間とともに逆転するデータや、信頼を軸にした“コンフルエント・ラブ”の考え方など、すぐに実践に移せるものではないけれど、心の余白が一段増えるような知識が多い一冊でした。 恋愛の不得手さに悩んでいる人よりも、「このままのルートで幸せになれる気がしない」と感じている大人にこそ静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
現代思想2021年9月号 特集=〈恋愛〉の現在――変わりゆく親密さのかたち
永田 夏来, 高橋 幸, 石井 ゆかり, 清田 隆之, and 菊地 夏野

しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! (ワニの本)
えらいてんちょう

結婚不要社会 (朝日新書)
山田 昌弘

20代にしておきたい17のこと<恋愛編> (だいわ文庫)
本田健

セックスと恋愛の経済学―超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業
マリナ・アドシェイド and 酒井 泰介
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要